いつ、どのような形で紹介すべきか悩みましたが、やはり、ここでちゃんとご紹介させて頂きたいと思います。
2009/3/6にジャズ・シンガー越智順子さんのライヴアルバムが発売されました。
2007年。
病気と闘うために、療養に入る直前の東京での録音です。
ある方に誘われていながら、この日のライヴを聴きに行かなかったことが今の今でも悔やまれます。誘って下さった方も結局の所聴きに行かれなかったので、その方に対しても本当に申し訳ないことをしてしまいました。
そのライヴのずっと後、ホームページのBBSから、どうやら体調が悪いらしいと言うことを知り、慌ててメールをしました。2007年11月の終わりだったでしょうか。その返信で、おちぢゅんちゃんから病気のことについて説明を受けました。しっかりとじっくりと焦らず治すから・・・という話でした。
年が明けて、ずっと看病をしていたメンバーの一人、以前おちぢゅんちゃんのアシスタントをしていたヴォーカリストの河野美紀ちゃんの陣中見舞いに大阪へ出向いた際、思いがけず病床のおちぢゅんちゃんと会うことができました。
あまりにもたくさんの友人知人を交通整理するために、基本的にお見舞いは受けない形を取っていた中での、お見舞いでした。会えるとは思っていなかったので、何を話して良いのか、ただただ他愛もない話をしたような気がします。
それから三ヶ月ほど後の4/12、一旦自宅療養をしていたおちぢゅんちゃんのお誕生日に旦那さんと美紀ちゃんと二人のご友人と私とで、サプライズのお誕生日会をしました。お宅で、みんなで一緒にロールケーキを食べて、いっぱいお写真を撮って。
夏を迎え、さぁまだこれからだ・・・と信じていたけれど、おちぢゅんちゃんは2008/7/27の早朝に旅立ちました。
2005年の大分でのライヴの後、ホテルまで送っていった時にとても長い時間ハグをしてくれたのは、なんでだったんだろうと今でもよく思い出します。もう二度と無いかのような、そんなおおげさなことしないでよって思ったんですよね。
素人が駆け回って漸く開いた大分でのライヴだったので、おちぢゅんちゃんは私に負担をかけてしまったことを気にしていたようで。翌年も九州ツアーがあったのですが、その後に東京で会った時に
「大変な思いをまたさせたら悪いから、2006年は声をかけんかったんや」
まさに気遣いの人でした。
思い返せば、なぜ私のようなライヴとは無関係な人間がこんな素晴らしいシンガーのライヴをすることになったのか・・・とても不思議なんです。この町に下見に来たこと確かにあったけれど、時間が取れずにライヴハウス廻りはできないままでした。
その後、なぜそんな安請け合いをしたかは今となっては謎ですが、私が動くことで、ほんとに九州ツアーに大分が組み込まれることになりました。
自分の力だけで動いたという感覚は全くありません。
結果として、あの時動いていて良かったなぁとつくづく思います。最後のライヴに行けなかったことより、何倍も後悔していたでしょうから。
4枚のアルバムをリリースしていますが、どんなに請われてもライヴ盤は出さなかった・・・。そのおちぢゅんちゃんの珠玉のライヴ盤がユキ・アリマサさんと佐藤ハチさんという願ってもない競演でこうして世に出るというのは、ほんとに出来過ぎと言えば出来過ぎです。
既にこの録音は昨年聞いていましたが、あまりにも素晴らしいのでCDになるようにと願っていました。今こうして、多くの方が聴く機会を持てたのは本当に素晴らしいことです。
アマゾンで購入できます。
あの日、大分でのライヴに足をお運びになった皆様に是非聴いて頂きたく、また、あの日のライヴにはいらっしゃれなかった方にも、越智順子というヴォーカリストを知って頂きたく、強くお薦め致します。
未だに、音源をまともに聴けないままでいます。佐渡裕さんのシエナとの競演DVDも封を切っていません。ここにこうして書くことも、少しでも早くと思いつつ、こんなにも遅くなってしまいました。
最後に、唯一の大分でのライヴ成功にご協力頂いた皆様方に改めまして心からお礼申し上げます。本当にありがとうございました。